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ミサト最低論争
Qでのミサト達の冷たい態度について論争が発生した。

★対立派閥
1.ミサト達の態度は理解できるし当然である派
2.ミサト達の態度は理解できず、最低である派

★ミサト達の態度は理解できるし当然である派の意見

●ミサトの冷たい態度
・ミサトはネルフに加担していた罪の意識からヴィレで指揮を取っている。
・ネルフに対抗する知識・指揮能力が自分にしかないことからの贖罪である。
・北上ミドリやサクラがシンジに対し憎しみの感情を持っているため、シンジに厳しく接した

●ミサトの内面描写
・リツコに合理的に説明され首輪爆弾のスイッチを押そうとして押せない背中にシンジに対する思いが現れている
・Mark.09ハックから逃れ、真っ先に13号機を追おうとするが断念したミサトが「・・・シンジ君!」と思わず発する


●説明する時間が物理的になかった
ヴンダーの戦闘シーンが長いことから誤解されがちだが、単純に劇中描写で説明可能な時間はわずかであった
1.初号機を主機として艤装している最中の忙しいときにシンジが目覚める
2.忙しいけど大事なことなので、ミサトさんは艦橋で本人確認をする
3.どうやら本人らしいことはわかったけど、忙しいので「面会終了、隔離室へ」
4.と言った瞬間ネメジス4Cの攻撃。慌てて戦闘艦橋へ移動。
5.もうエレベーター上に上がってる最中なのに、シンジ君「エヴァに乗せて!」
6.エレベーターが上がりきりそうだったので、一言だけ「何もしなくていい」
7.ネメジス撃退後、ミサトさんは戦後処理に追われていたが、やっと時間とれた
8.そこで新メンバーいないとこでゆっくりリツコに説明をさせた
9.リツコはまず首輪の説明から始めた。ミサトはリツコに任せているので当然無言
10.アスカは感情的な理由からパンチして14年経過の事実を告げる
11.そこからリツコさんの説明が途切れ、アスカの容姿関係の話に
12.さらに「綾波は?」ってシンジ君が聞くから、リツコはその説明をする
13.そしてインパクトのこととか説明する前にMark9が急襲
14.いきなり壁を手で破壊するMark9について行きそうになるシンジ
15.慌てて必要最低限の説明だけするミサト「ここにいなさい」
16.シンジ君「わからずや!」と言い放ち去る

●64氏説
Qの最大の仕掛けはやはり14年経過のギミックであろう。
いきなり14年経過し、ミサト達の態度も激変したことに観客はわけがわからず不安にさせられる。
その観客の感情は主人公であるシンジと重なりあい、非常にシンジよりの視点になってしまう。
公開当初に多かったミサト最低論はまさに庵野監督の狙い通りであったと思われる。
そんな中で配置されたサクラは非常に大事なキャラクターである。
四面楚歌の中で唯一シンジの味方ポジションだからである。
TV版でもサクラは自分がケガをしていても、街を救ったシンジを擁護しており、Qでもその姿勢は一貫している。
そんなサクラがシンジに敵対的表現をした1個目は、「ミサトさん!初号機ここにあるんでしょ!僕も乗ります!アスカを手伝います!」
と言ったときに、密かに拳を握ったことである。
この所作はシンジの背後で行われたため、観客にしか見えていない。それは巧妙な演出だと思われる。
そして北上があからさまえに「チッ」と発するが、実はよく見るとそれ以外のクルーは怒っている描写ではない。
観客からしか見えないサクラの拳と、あからさまな北上の「チッ」。この二つだけで、観客の印象操作をしたのである。
しばしの沈黙の後、ミサトは「あなたがエヴァに乗る必要はありません」と発言している。
この後のミサトの態度と行動は組織の長として当然であったであろう。人類存続のために共に戦うクルーと危険人物シンジでは比べるべくもない。
サクラと北上の二人の余りに露骨な感情発露のきっかけは、シンジがエヴァに乗りますと言ったことにある。
つまり、二人の身の上にシンジがエヴァに乗ったことで何かシンジを恨むような出来事が起こったと考えるべきである。
繰り返すが、この二人以外は露骨な反応をしていないため、それは一般的な恨みでなく個人的な恨みであったと思われる。
恨むことになった理由は様々な可能性があるが、やはり思いつくのは近しい人を亡くしたというものであろう。
北上の近しい人が誰だったのかわからないが、サクラの近しい人といえば、やはりトウジということになるであろう。
ここで思い出して欲しいのが、サクラは街を救うためには自分のケガさえ許せる「優等生」であったことだ。
そんな優等生が思わず拳を握り、吐き捨てるようにシンジに「エヴァにだけは乗らんとってください!ホンマ勘弁してほしいわ」と言う。
これはよほどのことが「シンジがエヴァに乗ったこと」で起こったであろうことを予想させる。
母はTV版と同じくたぶんいないので、お父さんという可能性や友達という可能性も当然あるが、劇中で登場していない人物というのでは
ドラマに欠けるのでは無いだろうか。こんな事言うのもなんだが「死んでるならトウジ」というのが最も可能性が高いと言わざるを得ない。
それも恐らくシンジの意識があったニアサードで死んだのではないだろうか。
ニアサードはまさしくシンジが自らの意思で「乗せてください!」と言って初号機に乗って、「世界がどうなってもいい、綾波だけは〜」
という自己の感情に呑まれて起こした災害である。だからこそQで「エヴァに乗らせてください!」と言ったことに敏感に反応したのである。
さすがの優等生サクラもこの正義感ムンムンのシンジのセリフには拳を握らさぜるを得なかったのであろう。
そして北上の身の上にも同様なことが起こっていたことが推測できる。

★ミサト達の態度は理解できず、最低である派

●責任をシンジになすりつけている説
・ミサト達はヴィレでの現在の地位を得るために、シンジに罪をなすりつけいてる

●ニアでなくサードを起こしたのがシンジだから冷たい説
・ニアでは大した被害でないのに、異様に冷たいのはパラレル世界のシンジがサードの被害を出したから説。

 

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